一日にひとつ絵を描く。コピー用紙の裏紙に描く。
なんでもいいから描く。部屋の中のもの、ホコリをかぶったロードレーサー、ヨーカドーのチラシのステーキ、充電中の携帯電話、年賀状の犬、スーパーに行く途中に見たお堀。
読書でいう乱読で、つまり乱描(らんびょう)とでもいうところか。
なるべくみじかい時間で描く。5分以内がよい。
失敗したと思っても、そのまま描きつづける。
鉛筆だと消しゴムを使いたくなるからボールペン。紙は書類の裏、裏白(うらじろ)。
いやになったら口をあんぐり開けて、対象をまっすぐ見る。と、自分が何かにとらわれていることを感じる。けど、それが何かはまだ分からない。(2006年1月)