池と湖ため池の呼び名は、関東北部では「沼」と呼ぶことが多いが、「池」も混在する。

ため池を「」と呼ぶのは東北地方にも広く分布するが、「堤(つつみ)」という呼び方も多い。

一方、千葉県の房総半島南部では、ため池のことを「堰(せき)」と呼ぶのが圧倒的に優勢だが、北部にいくにつれ「池」が混在し、やがて「沼」と「池」の混在する茨城県のスタイルに近づいていく。

新潟県の佐渡島では「〜溜池」と「堤」が共存していて興味深い。なぜか本土側の新潟県では「池」が優勢で、富山では佐渡と同じく「池」と「堤」の混在、石川になるとまた「池」にもどる。

中日本以西は、おおよそ「池」という呼び方で安定しているように思っていたが、九州の大牟田(福岡県)の溜め池群の多くは、なぜか「堤」という呼び方がスポット的に現れていて興味深い。

 

県別ため池数

【1位】兵庫県 47,596
【2位】広島県 20,910
【3位】香川県 15,990
【4位】山口県 11,785→9,995で5位に(平成24年4月)
【5位】大阪府 11,308

(平成9年度 農村振興局)