東海道53次・旧街道ルート492kmの走覇の記録。

若いころは東京の国道1号線起点から京都まで走れば、それが東海道なのかと思っていた。日本最大の交通幹線である東海道は、高度成長期のモータリゼーションの進展とともに次々とバイパス化が進められた。さらに現在の国道1号線は高規格幹線道化が進み、自動車専用道路が占める割合も多く、徒歩やチャリダーにとっては迷いやすい難ルートでもある。従来は東海道旧街道のバイパスとして作られた国道1号線は、さらに別ルートのバイパスが造られたことにより、今では「1号旧道」なのである。つまり、ほんとうの東海道は、国道1号の旧道のさらに旧道という裏街道を進まねばならない。何が難しくも楽しいかというと、この裏の裏の道を探しあてながら進むことだった。
また、早くからバイパス化が進められ、本来の東海道はとっとと裏道になってしまったことから開発を免れ、旧来の姿を色濃く残し、時間の流れが止まったかのようなタイムカプセルのようでもあった。この魅力あふれる東海道旧街道を、江戸期の「東海道五十三次」の浮世絵を片手に進む。
そんなことをやることになったのも、もともとは都内でさんざん酔っぱらって終電、途中駅で電車がなくなり、ビジネスバッグを持って権田坂を越えて始発が動きだすまで走ったことにある。
2009年の初夏、三十代のしめくくりとして、東海道五十三次走覇でけじめをつけようと思った次第である。


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2010年11月25日に京都・三条大橋にゴール。

終盤は、パナソニック社が敢行していた「エボルタくんの東海道五十三次走破」とデッドヒート。一進一退。
晴天を待って京都入りした市原隊だったが、エボルタ隊は前日ゴールし、後塵を拝する結果となった。

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