国力の劣る側が「数ではかなわなくても、個々の兵器の性能で上回れば勝てる」という物語を信じて、新兵器を開発する。だが結局、物量の前に敗れ去る。映画「機動戦士ガンダム」で敗軍の将が喝破したように、いまも昔も未来も、「戦いは数」なのだ。(太田啓之)

零戦、戦艦大和・・、そしてビグザム。
以下、「機動戦士ガンダム」の敵将ドズルの言葉より。

「戦いは数だよ、兄貴」
「ハッハハハ!見たか、ビグザムが量産の暁は連邦なぞあっという間に叩いてみせるわ!」

国家観のない国の軍隊ほど民衆にとって危険なものはない。
(辻井喬)