マンション6階以上が境界ライン。
日本では一般的に堰堤高15m以上のものが「ダム」と呼ばれ、全国に計画・建設中のものも含めて3千前後がある。ダムの数は集計した台帳によって異なり正確な数値は分からない。
世界的には5m以上を「ローダム」、15m以上を「ハイダム」との定義があるが、日本だとこの区分でいう「ハイダム」が「ダム」ということになる。
15m以上の高さというと、マンションでいえば5階建て。6階以上からの眺める景色がダムの高さを実感できる高さといえる。
堤高15m未満のものは日本では「堰堤(えんてい)」「堤」と呼ばれ、国土交通省が管理する河川法上のダムとは区別され、おもに農水省管轄となるが、これらはいわゆる「ため池」である。ため池については別項でくわしく述べるが、全国に21万余もあり、その7割は江戸時代に築造されたものである。
世界一高いダムは335m。
世界一高いダムはタジキスタンのログンダム。建設中だが、完成すればロシアのヌレークダム(300m)を抜いて世界一になる。
日本でいちばん高いのは富山県の黒部ダムで堤高186m。建設における労苦は『黒部の太陽』として映画化もされおり、毎年初夏には豪快な観光放水が風物詩となっている。