(ロシアの潜水艦クルスクの艦長)
ロシアの原子力潜水艦クルスクの艦長が艦内に掲げていた標語。
クルスクは2000年8月に事故で沈没。115人の乗組員全員が死亡。しかし実際は艦内で生き残った23人が海底からの脱出を試みていたというメモが館内に残っていた。
「わたしは、ただ自分が変えられないようにするために戦っている」
(孔枝泳『トガニ』)
社会運動に身を投じる主人公の言葉として、深い。澱のように沈殿していくような深み。
「人生はマンネリ。呼吸だって心臓の鼓動だってそうでしょ。マンネリがいいんだよ」
(森田三郎・元千葉県議)
干潟のゴミを拾いつづける男の言葉である。最初は人々から変人扱いされ、子の手を引く若い母親からは「勉強しないと、あんなふうになるよ」とまで言われるが、のちに県議にまでなる。ゴミを拾いつくしたあとは、へどろの除去に打ち込む。
何のために書くのかと問われれば、祈るためじゃないか。
(桜庭一樹・直木賞作家)
女性作家の言葉である。潔い。
応用例。
何のために走るのかと問われれば、祈るためじゃないか。
改革が本物かどうかは痛みを感じて叫び出す人が現れるかどうか。誰も痛くないのは改革じゃない。
(フー・シューリー)
フー・シューリーは、中国でもっとも危険な女と言われる週刊誌主筆。