書籍『日本全国 池さんぽ』表紙

水辺遍路が本になりました!

全国の池、沼、湖沼について、広く魅力や楽しみ方を分かりやすく伝える本をめざして書きました。水彩の鳥瞰図による図解で分かりやすくなっているかと思います。

「池と人との関わり」「池に与えられた仕事」という点を主軸と据え、7千を越える池をめぐってきたデータをもとに、池にまつわる思いつく限りのバリエーションと役割、ネタを広く詰め込んだ本になったのではないかと思います。

ダム湖から温泉の湯畑まで、およそ池と呼べそうなものは徹底的に採り上げました。また地域になるべく偏りが出ないよう、日本全国の池を散りばめたことも苦心した点です。この一冊で日本に存在するあらゆる池についての扉を開くことができるでしょう。

また、池を「島池」「山池」「里池」「公園池」「人造池」「城池」「町池」「寺社池」というふうに、池の知識がない人でも直感的に分かりやすい視点でジャンル分けしたのも、この本の特徴ではないかと思います。興味のあるページから気楽に開けるようにしました。

メインページはすべて水彩の鳥瞰図や図解を配しています。各章の末尾にはコラムと4ページの池カタログを設けて、特色のある池を写真付きで紹介しています。カタログも本当はすべて鳥瞰図にしたかったんですが、スペースがちょっと小さすぎ、というか、詰め込みすぎ? そのぐらい紹介したい池が多くて。

深田久弥『日本百名山』の全山全ページ、一字一句と格闘して百名山に出てくる湖沼や池塘をすべて拾い出したリストは自信作です。なんと88もの湖沼が登場していました。リストにはすべて私のコメントも入れてもらいました。ブックデザイナーさんが、これ以上、字を小さくしたら人間の目では読めません、と悲鳴を上げていましたが、なんとか工夫で乗り切ってもらいました。

ほか、ダム湖100選全リスト、揚水式発電の上部調整池の全リストにもコメントを無理矢理、入れてもらいました。巻末の「ため池百選」だけはあえてコメントを入れませんでした。池を好きになった人に、ぜひ自分の目で先入観なしに見てほしいという思いです。

本はリストに出ている池を除いても150余の池が登場しますが、全国ベスト池ガイド、あるいは百選のようなチョイスにはなっていません。池のいろいろな表情やタイプ、歴史、人とのかかわりなど、池にまつわるもろもろを、なるべく多く知ってもらうのに適した池をチョイスしています。何でこんな池が? という池もあるかもしれませんが、そんなところも楽しんでもらえればと思います。水は低きに流れる。それぞ池の醍醐味ですから。

 

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