大きさ日本一

1位は琵琶湖。2位は八郎湖(八郎潟)だったが、大規模干拓により18位まで大幅ランクダウン。新たに2位になったのが霞ヶ浦(茨城県)。3位はサロマ湖(北海道)である。

「池」の大きさ日本一は?

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「池」としては日本最大の湖山池(鳥取県)。

上記はすべて湖だが、「池」という名前の水辺に限定してみると、最大は鳥取県にある湖山池(こやまいけ)で周囲18kmもある。ただこの場合も八郎潟がややこしい立場にあり、干拓によって元の面積の2割になった湖面部分は「八郎潟調整池」という名前がつき、周囲35kmで数値上は湖山池よりも大きい。

 カルデラ湖で大きさ日本一は?

屈斜路湖(北海道)が最大。それでも現在の湖面は最大だったときの半分になっている。盆地を含むカルデラ自体の大きさでも、屈斜路カルデラは阿蘇カルデラより大きく日本一。直径は20kmをゆうに越える壮大さ。世界最大のカルデラ湖はスマトラ島(インドネシア)のトバ湖。屈斜路カルデラを余裕で三つおさめることのできる大きさで、まるで格が違う。

深さ日本一

1位は田沢湖(秋田県)でなんと423m。2位は360mの支笏湖(北海道)。3位は十和田湖(青森県)の334m。

日本で一番深い火口湖。

霧島連峰の一翼を担う御池(宮崎県都城)が水深93.5mで火口湖としては日本一。

高さ(標高)日本一

標高2,905 mにある二ノ池。

もっとも高いところにある湖沼は、標高2,905 mにある二ノ池。戦後最悪の噴火事故となった御嶽山 (長野県)で、犠牲になった人がもっとも多かった場所でもある。

山頂(火口)湖としては大浪池。

九州南部の霧島火山群のひとつである大浪池(鹿児島県)の水面は標高1,239mにあり、火口湖としては日本一の高所というだけでなく、周囲2kmクラスで大きさも日本一。(山頂湖、山頂火口湖として)

ダムでは、南相木ダムが日本一。

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南相木ダム(長野県南相木)は、日本一標高が高いとこにあるダム。

長野県南相木村の南相木ダム(みなみあいきダム)がつくる奥三川湖(おくみかわこ)が、ダム湖としては日本一高所にある水辺となる。東京電力の発電用ダムで、堰体は標高1532メートルにある。2位は群馬県六合村の野反ダムで標高 1,517m、3位は山梨県の上日川ダムで標高 1486m。いずれも発電用のダムである。

多目的ダムとしては琴川ダム。

標高1464mにある琴川ダムが多目的ダムとして日本一の高所にある。また、このダムから長野県側に抜ける道の大弛峠は、クルマで行ける道の日本最高地点となっている。従来の日本一だった乗鞍スカイラインの終点が通年のマイカー規制となった結果の繰り上げ一位ではあるが。

「湖」としては中善寺湖。

ある程度の規模をもつ天然の「湖」としては、湖面標高1,269mで中善寺湖が一位。二位は1,084mの榛名湖(群馬県高崎)。しかし実際にはこれより高い標高にある「池」はいくつもあるし、人造湖では南相木ダム、琴川ダムなど規模がありながら中禅寺湖よりも高い標高にある湖沼もある。

でもホントの日本一高所の湖は尾瀬沼では?

ちょっと不思議な話。有名な尾瀬沼は湖面標高1,660mの尾瀬沼は周囲長7km、最大水深10mで、成因は堰き止め湖。立派な湖スペックを持っていそうなのに、ランキング対象外なのはなぜ? 名前が「沼」のせいだとしたら、気の毒だ。

 

透明度日本一

上位は北海道が占め、1位は摩周湖の28.0m。倶多楽湖(22.0m)、支笏湖(17.5m)とつづく。関東勢では日光の菅沼(すげぬま)が5位と健闘。

 

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石垣島(沖縄県)の底原ダム。どこまでも続く堤体が爽快

堤の長さ日本一。

日本最長の堤をもつ貯水池は、青森県の津軽富士見湖。その長さはなんと全長4,178メートルにおよぶ。

ダムとしての日本一は1,780mの大谷内ダム(新潟県)。このダムは規模もけっして大きくはなく、ひっそりと地味な農業用ダムだけに奥ゆかしい。二位は静岡県の東富士ダム。同ダムは、アスファルトフェイシング構造のダムとしては日本一である。

一方、農業用フィルダムとして日本一の堤長をうたうのが石垣島の底原ダム(そこばるだむ)。堤長は1,331mで全ダムランキングでは7位だが、他の上位陣のようにぐるりと廻りこんだ堤ではなく、ズバッと一直線の堤体をもつ点が特徴。確かに見た目のインパクトはなかなか強烈。

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日本で一番海から遠いダム湖。

長野県南佐久の雨川砂防ダム。厳密には「日本でいちばん海から遠い地点」への入口がダム近くにある。

 

世界一の酸性湖。

草津白根の湯釜。ph1.0は食物を消化する胃酸と同じ程度。生物は生息できない。

ため池の数日本一

全国で21万余あるといわれるため池。釣り人のあいだで野池などと呼ばれることもあるが、そのほとんどは人の手が造ったもので、そのうち多くは江戸時代以降の築造。
県別で見ると、ため池をいちばんたくさん有しているのは兵庫県で、その数は4万7千を越え、2位の広島県の2万余のゆうに二倍。圧倒的なため池文化県である。四国の香川県が三位にランクイン。上位三県はいずれも小雨の瀬戸内沿岸。

日本で最初の・・

いちばん古いダムは、大阪府の狭山池。造られたのは公地公民を実現した大化の改新のころ、大和朝廷直轄だったというから、いってみれば日本初の国営ダムでもある。

国内初のアーチダムは、大源太湖の大源太川第一号砂防堰堤。昭和14年に完成。

 

日本一の水上メガソーラー

山倉貯水池(千葉県)。2016年までは、逆池(兵庫県)だった。今後も次々と記録が塗り替えらていきそう。

 

ナンバーワンダム、あれこれ。

  • 小見野々ダム(徳島県)は四国最大のアーチダム。
  • 堰体体積日本一のアースダムは、鈴養湖(三重県)。
  • 総貯水量ナンバーワンは、徳山ダム。6億6千万トン。ただし発電のみで水道、工業用水の利用はされていない。事業費は3500億円。
  • 堤高日本一は黒部ダム。
  • 事業費ナンバーワンは、八ッ場ダム。5320億円。