SUPを軸に据える

まず立つことである。立てないことには始まらない。

カヤックでの漁は素晴らしくハードロハスだが、不自然な体勢で腰がつらい。保管に場所をとる。移動にいちいちクルマを出さねばならない。これをいっきに解決するのがSUP(スタンドアップパドルボード)だー、と思って2014年秋に1号艇を導入したが、静水域での練習ができず、いきなり土用波の海デビューとなり、けっきょく立つことさえままならなかった。

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リヤカーという選択肢も。

SUP用具一式のチャリおよび原付からの射出試験は成功。ただ、これにクーラーボックスや釣り具が加わると事情が違うので、道具および積載方法のブラッシュアップが必要だ。海辺に生きるわが家ではSUPのある生活は防災訓練でありサバイバルへの備えでもある。リヤカーを曳く、あるいはリヤカーをチャリOR原付で牽引という選択肢もあるかもしれない。

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あらためて体幹を鍛える。

加齢とともに姿勢が悪くなってきた。ただ歩いていても廊下の壁に肩がぶつかったり、バランスも悪い。カヤックではますます腰を悪くする。その点、SUPは「立つこと」から体幹とバランス感覚を鍛えていく。立つことが、これほど自分の知らない筋肉を使うものかとSUPによって思い知らされた。

最終着地点は、SUPによる洋上ヨガである。大波の上で逆立ちできるようになるころには、仙境に達していよう。

道具をブラッシュアップすることと身体を鍛えることとは、つねに同じ歩みのうちにある。

>SUPに関する記事

 

漁具のカイゼンは、ブラックホールダッフルを中心に組み立てる。

残念ながら2014年後半は、漁も含め、ほとんど釣りをしなかった。

カヤックでの釣り道具は電動リール、魚群探知機など高機能化が進み、確かにそれで漁獲は上がったものの、道具好きの罠に陥ってしまった感がある。シンプルという根源に立ち返る意味でもSUPは刺激的な起爆剤だ。これまでのシステムの流用がきかず、余計なものは持ち込めない。道具は一から見直しである。それでもいつかはカイゼンをかさねてSUPに魚群探知機をつけていそうな気もするが。

生活の漁とは別に、「水辺遍路」という全国の湖沼行脚もやっている。釣りは湖沼に対する重要なアプローチのひとつ。ほとんど釣りをしなかった理由は、釣りをしたくなる場所では道具を持って行けず、別に釣りをしたくない場所には釣り具を持っている、というミスマッチが原因にあろうと思う。

釣りをしたくなる場所は、予想もせず、とつぜん現れる。それに対処するには、何にでも対応できるオールインワンのライトパッケージが必要だ。カヤックにおける艤装と同じく、釣りも近年はメーカー主導で多様化、専門化が進み、道具も多岐にわたり、ついついそれに引きずられていた部分もあった。

2015年は原初に立ち返る。

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ルアーの原初は何だろう。水辺に落としたスプーンだという話を聞いたことがある。真偽はともかく、何らかのシンプルな金属片に魚が飛びついたことは間違いないだろう。シンプルを突き詰めた先に、スプーン(派生として海用のメタルジグ)がある。2015年はこのスプーンルアー主体の組み立てをしてみようと思う。これに合わせ、へらぶな用バッグとして使っていたパタゴニア社製のブラックホールダッフル60リットルの内容物を見直し、ベイト、スピニング、フライ、たなご竿を含めたオールインワンパッケージ化を進めてみようと思う。

ほんとうのシンプルならスピニングタックルひとつでいいのだが、残念ながら道具道楽の煩悩までは断ち切れず、とりあえずベイト、フライタックルも入っている。

>パタゴニア・ブラックホールダッフルの記事

 

オートバイ・チャリのカイゼンは省スペースが鍵。

2013年、2014年はアタリ年だった。2013年はベンリィという究極実用オートバイを得た。2014年には究極の折りたたみ自転車のブロンプトンと出会えた。

若いころからオートバイ、チャリを80機以上乗りついできたが、二輪系輸送道具としては、もはやこの2機に尽きると言ってよいのではないかと思った。一生、この二機がメインマシンの座を譲ることはなさそうだ。それでも気になるものとしては、リトルカブ、モンキーあたりか。

所有しているKLX125は保管スペースをとるわりには稼働率が低いので、モンキーに買い替えて省スペース化をはかる案もある。インジェクション化されたモンキーはハイエースの艦載機としてもぴったりのようにも思うが、なんせ値段が高い。

茨城のオートバイショップに預けっぱなしのZXR750を再稼働させたいとの念はたえずあるのだが、カヤック3艇、KLX125あたりを手放さすところからはじめないと、集合住宅暮らしには厳しい。

>ベンリィの記事

>ブロンプトンの記事