突き抜ける悦び
2014年8月21日
「ポコ、早く土の中で腐っておしまい」 (武田百合子)
武田泰淳の妻、百合子の愛犬のポコがバスケットの蓋にクビをはさまれて死ぬ。 穴を掘り、遺体を横たえ、愛犬に最後の言葉をかけてやった。 言葉の粗さがかえって強い愛情をにじませる。
「余命を月単位で話さなければならなくなりました。」 (読み人知らず)
老いた人を見るとき、自然と尊敬の念がわく。死の覚悟とむかい合う毎日は、若いときは想像もできないだろう。
あらゆる権力は腐敗の傾向をもつ。絶対的権力は絶対に腐敗する。
てふてふが一匹韃靼海峡を渡つて行つた。
今では詩に限らず言葉全体に浮力がついている。
人類最強の走る民族「タラウマラ族」
ルールに縛られて衰退するより、気軽に崩して生き延びる方がいい。
物語を信じる危険。
分割で払います。全部払い終えたら、送ってください。
突き抜ける悦び。とは?
「何かを隠した人は、すべてに覆いをかけている。自分自身にさえ」
不気味の谷の。
家族になるというのは、皆で少しずつ、共有の嘘をつくっていうことなんじゃないだろうか。
ピコピコした軟弱な音楽をすごい怖い顔でやる。そこに男気がある。
去年のように今年があり、今年のように来年があるのが一番いい。
ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。
てっぺんは風を受けて白いしぶきが飛んでいる。
やりすぎなら成功
貧困に魅入られて獣になった人をたくさん見てきた。
バラの花が女よりも勝っているのは、虫が食ったあとがはっきり残っている点だ。
覇気のなさには腹が立つが・・
ポコ、早く土の中で腐っておしまい。
すべてを飲み尽くし消費する都市。平準化する地方。
アフタヌーンブリーズの、ぽんちゃん
私たちの体は、星屑(ほしくず)でできていると言える。
日用品に『用の美』を見いだす。
昆虫だって引きこもる。
肯定も否定もしない。
身近なものを突き詰めていくと、全部宇宙につながる。
言葉で自分を洗脳してみる。
被害者意識は自己増殖します。
僕はそうした尾道のシワを撮り続けているんだ。
「届かないパットは、絶対にカップインしない」
この世界で偉いやつは。
ポッキーには、真似されないノウハウが詰まっている。『アナログ』は強い。
すっぱり切れている。
今から兵隊に行く人間は勇ましい絵は描かないんだ。
深い川ほどゆっくり流れる。
どれだけの覚悟で言ったことなのか君は知らない「好きにしなさい」
街灯は夜露にぬれるためにある
最も完全な復讐は、侵略者の真似をせざることなり。
不幸は、快感不足ゆえでなく、快感過多で頭がまひすることにある。
意外にも、世界というものは身近なところから動く。無力ではない。
誇り高い自然が、人間に『作らせるものか』とあらがってくる。
遺体が見つかってからは「お母さん」と呼ぶようになった。
繁殖を終えた我々の。
それが痛切であるかだよ。
現実とバーチャル? うるせぇって話です
「思い出の味」も変わらねば。
すぐ役立つことは、すぐ役立たなくなる。自分で見つけたことは一生の財産になる。
過去2千年の歴史のうち1800年間、世界最大の経済大国は中国とインドでした。
全員が毎日、腹筋100回やれば日本一になれるよ。
不幸になる自由がないのに、幸せになる権利だけがあるなんておかしい。
「見極める目を持った写真家なら、どんな場所でも美は見いだせる」
そのもっとも平穏な日において、山の凶暴さを思え。
温室効果だって、自然なこと。
人間力のある人は、自らの「個」を解放することで、他の人々の「個」をも解放し、生命力をよみがえらせる。
幸福とは旅の終わりに行き着くものではない。むしろ、旅の途中のことである。
読書は、秘密結社員みたいにこっそりするものだ。
木犀のかをりほのかにただようふと見まはせど秋の光のみなる
人々が同窓会へ出かけて、交錯した時間の糸をたぐり寄せあうのは、昔の自分に出会おうという無為の作業である。
今や人々は自ら進んでプライバシーを明け渡す。
銀閣寺で一番驚くのは、驚かないことです。
「M」は自分の思う通りに弄ばれたい思っている。実はわがままなんです。
民意は直接政治に反映されない方がよい?
「無駄なように見えるものをどこまで許容し得るか・・それが文化でしょう」
「人というのは、自分はおろか、何かを代表することが原理的には不可能なのです」
民主主義は、哲人王へのあきらめから出発しているのだ。
スケープゴートを決めてつるし上げ、自分は安全な側にいると確かめるような傾向がある。
「寅さんが被災地に入ったら大活躍するだろう。非常時には、ああいう男が役に立つ」
「大人は性急だが、子どもは何事にも時間がかかる。待てるかどうか。でも信頼できる人に出会った子どもは変わっていきます」
「自由はその濫用者によって奪われる」
『対応不可能な恐怖はデンジャー』『コントロール可能なのがリスク』
人は生まれる時も死ぬ時も、未知の世界にこぎ出していく。
残念なのは、大病をするか足でも折らない限り、だれも『失われた時を求めて』を読む時間がないことだ。