病も貧困も人を獣にする。獣だから身近な弱い者を攻撃する。(中略)きれいごとを言って日銭を稼ぐこともせず、貧困に魅入られて獣になった人をたくさん見てきた。生きていれば突然の嵐が来る。だから働く、大切な人と自分のために。これが私のゼニ道です。
(西原理恵子)
貧困に魅入られて獣になった人は、捕食者となり富裕層を狙うこともある。
因果はめぐる。貧困は世界の課題だ。
最近、若い人と話していると、社会や国際問題が単純な弱肉強食的世界観で語られることが多い。自己責任論が拡大し、「世の中は弱肉強食。強くないとダメだ」という感覚がある。でも「自然界ではつねに強いものが生き残る」というのは、あくまで人間の目で判断した強さでしかないのです。
(堂前雅史)
弱肉強食は本当に自然界の掟か?
「金融化した英米型の資本主義が危機に直面する時代だからこそ、格差のない、住みやすい社会を目指す君子の道を日本が選ぶチャンスです」
(ロナルド・ドーア)
「どの社会にとっても、赤ん坊にミルクを与えること以上に素晴らしい投資はない」
(チャーチル)