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そもそも「ダム」とは?

人造湖を堰く堤体のなかで、高さが15m以上のもので水の貯留を目的としたもの(砂防専用ダム以外)を日本では「ダム」とするのが一般的のようです。

「ダム」という名前が付いていても、実際には堤高15mに満たないものもあったり、国外に目を向ければ必ずしもダムの規定は一定ではないのでややこしいのですが、あくまで日本国内でマニアが「ダム」と呼んでいるのは「堤高15m以上で水の貯留が目的の堰堤」ということのようです。

→関連記事【高さの違い。「ダム」と「ため池」】

 

日本にはどのぐらいの数の「ダム」があるのか

インターネットの普及とともにダムが一部のマニアたちに注目されはじめた頃は、おおよそ2,500基ぐらいというのが通説だったように記憶しています。

令和になって日本史上、初めて(?)全国のため池の実態がデータベース化されました。するとこれまでダムとは認定されていなかった溜め池の中にも、けっこうな数の池がダムスペックを満たしていることが分かってきました。熱心なダムマニアの中にはそういったダムを「未確認ダム」として道なき道を進み渉猟する猛者も出てきたことで、明らかになったものも少なくありません。私も「ダム便覧」未掲載でネットにも情報のないハイダムを数十基ほど確認しています。一方で、これまでダムと思われてきたのに、データベースに登録されているスペックが15mに満たないものも、ちらほら発見しています。

国土交通省が管理するダムの公式サイト(管理事務所発信)で全国のダム総数を3千余としているものがあり、近年はその数字を大手新聞などが注釈なしで採用していましたので、定説化しつつあるようです。

→ダムの絵解きガイド(水辺遍路ブログ)

 

実際に訪れたダム、2,600基

私自身はこの記事を書いている時点(2023年3月)で、2,600基のダムを訪れてブログに掲載しています。

離島にいたるまで全国のダムおよび主要な池めぐりがおおよそ完了した2023年現在、確認できたハイダムは「廃ダム」や堤高の微妙なものなどを含めても2千6百基ほどでした。自分の足と目で確かめてきた実感では、定説の3千基にはほど遠く、どう考えてもあと400基もあるとは思えませんが、もし本当にあるのなら宝の山みたいな感じで新たな楽しみになりそうです。

→訪れたダム一覧(水辺遍路ブログ)